後半は巻き返そうと、古巣対決となったMFイサック・クエンカが50分にシュートを放つなど積極的な姿勢を見せたが、55分に再び失点。カウンターから、最後は19歳のMF本田風智Jリーグ初ゴールを決められてしまう。66分にもこの本田に決められ、仙台はなすすべなく負けてしまった。結局、この試合で仙台が放ったシュートはわずか3本。3失点した守備ばかりか、攻撃も機能しなかった。

 試合後、選手の乗るバスを一部サポーターが1時間以上も囲むなど、負けが続くチームへのサポーターのいら立ちが表面化してしまう。17戦未勝利という結果もさることながら、攻撃でも守備でも今の仙台はまったく機能していないから、サポーターが怒りを感じるのも当然だろう。

 一方で、プレーする選手に責任のすべてを押し付けるわけにはいかない面もある。この日、仙台はGKを2人もベンチ入りさせたほか、試合後に木山隆之監督が「ゲデスも少し痛みを抱えていたのは事実で、ただし、今朝の段階でメンバーが揃わなかったので、ゲデスに頑張ってほしいという話をして送り出しました」と話したように負傷者が続出し、故障を抱えながら試合に出ている選手もいる。

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