シュート数は１２本。前節・鳥栖を相手にシュートを２本しか打てなかったことがウソのように、攻め切る姿勢を持つことができた。試合後、ピーター・クラモフスキー監督も「良い試合だったと思うし、みんなが良いプレーもできていた」「チャンスも多く作れていた」「柏という良い相手にも、“自分たちのサッカー”を仕掛けていけた」と手応えを掴んだ様子だった。
指揮官によると、前節からの空いた期間に、チームの戦い方を攻守にわたって改めて整理。「攻撃のパターンだったり、自分たちがどういう形で動くのかということをやってきた」という。この試合では、その成果を感じさるように、縦に攻める際に複数の選手が連携を見せ、左右への展開もうまく決まった。
さらに、７６分にはＦＷ西澤健太のフリーキックが惜しくもクロスバーに弾かれるなど、チームだけでなく個人技でも見せた。ＧＫ梅田透吾も柏の攻撃に落ち着いて対応した。
スコアレスドローに終わったことで、清水はこれで７戦未勝利。この試合の前に最下位・仙台が引き分けたため、柏に負ければ清水が最下位に転落する可能性もあった。にもかかわらず、清水サポーターは試合後の選手を温かく迎えた。そうさせるだけの試合内容だった。
清水は次節、アイスタに神戸を迎える。攻守に連動する“自分たちのサッカー”をホームで見せ、白星をつかみ取る。
