■10月24日/J1第24節 浦和―C大阪(埼スタ)
試合前の時点で、川崎に次ぐ2位につけていたC大阪を、浦和が粉砕した。
この試合を動かしたのは、起用に応えた2人の選手だ。まず28分、前節2得点を挙げて浦和戦に先発で抜擢されたC大阪FW豊川雄太が、1人で得点を奪ってみせた。浦和のゴールキックをC大阪が前線に弾くと、そのボールに反応。DF岩波拓也を追い越し、さらにはDF槙野智章を横ドリブルでブッチ切ると、そのまま豪快な得点をアウェイで決めて見せた。
どちらも前節を大量得点で勝利したチームの対戦で、その勢いを持続させたのはC大阪かと思われたが、今日の浦和はその空気を払拭してみせた。
C大阪の選手が先制弾を喜んでいる間に、FW興梠慎三とFW武藤雄樹が2人揃って他のメンバーに修正の指示を出した。わずかな時間だったが、2トップは身振り手振りで、チームの形を共有しようとした。これが、浦和の反撃を呼ぶことになる。