「面白い攻撃サッカーの先に見えるマリノスACL優勝」原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」 横浜FMー名古屋の画像
ボールを競り合う渡辺皓太(横浜F・マリノス)と米本拓司(名古屋グランパス) 撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)
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■連戦地獄克服のターンオーバーがもたらしたもの。集中開催のカタールでのACL優勝という願い。

 私にとっては2週間ぶりのスタジアムだった。観客は6607人だけれど、ホーム側からもアウェー側からも太鼓の音が聞こえる。この数か月で静かなスタジアムに慣れてしまったからだろうが、そんな音が懐かしく聞こえてしまうから不思議なものだ。

 ボールの音はあまり聞こえなくなったが、選手たちの声は十分に聴きとることができる。
面白い試合だった。

 前半は特にマリノスのスピーディーで目まぐるしい展開のサッカーを楽しむことができた。変化にとんだ攻撃は楽しい。ボールはあちこちに蹴られた。レンズを向けるのが追いつかないくらい速く。ただ、フィニッシュは甘くゴールマウスを的確にとらえられない場面も目立ったけれど、面白かった。

「ゴールが生まれなくても、いいかな」とも思ってしまった。久しぶりに「0-0の面白い試合を見てみたい」とも願ってしまった。

 そんな思いはサッカーそのものに矛盾するもので贅沢過ぎるだろう。ゴールはサッカーに必要不可欠なもので、それを得るために、あるいはそれを防ぐために、選手たちは労働しているのだから。

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