さらに、“前からの守備”で攻撃のリズムを作ろうとする仙台の“逆手”を取った攻撃も見せた。4-0で迎えた57分には、仙台がディフェンスラインをかなり前に上げた状態でボールを奪うと、素早くボールをつないでピッチ中央のFW武藤雄樹へ。
武藤は、仙台の広大なスペースに走り込もうとするレオナルドにスルーパスを出し、1対1の状況を作ったのだ。得点にこそならなかったものの、わずか4本のパスで決定機を生み出したのは、攻撃のイメージが共有できていたからだ。
この試合ではどうしても攻撃に目が行くが、失点も0に抑えることができた。浦和の完封勝ちは、実に14試合ぶりのこと。その裏にあったのが、DF槙野智章の“執念”だ。