流れるような連携ゴールを見せたかと思えば、36分にはMFマルティノスが鮮やかな直接フリーキックを決めて早くも追加点。39分には、興梠が抜け出してGKと1対1になったところでファールをもらい、PKをゲットしたのだ。前半だけで3-0と、埼玉スタジアムに集まったサポーターを歓喜に包み込んだ。
後半も勢いは止まらない。51分に興梠がこの日、2点目となるヘディングシュートと決めると、ここまで出場した9試合でゴールがなかったチーム得点王のFWレオナルドが67分、86分と2得点を奪ってみせたのだ。
試合後に大槻毅監督は、「来ていただいた方々が“良かった”と思って帰っていただけるゲームができた」と勝利を誇らしげに喜んだ。内容に関しても、「自分たちで主体的にいろいろなことをやり始めた」と、合格点を出した。
大槻監督は、たびたび“良い守備から良い攻撃”と目指すサッカーを表現するが、仙台戦のピッチではそれがしっかりと形になった。1点目と2点目は仙台のMF田中渉から、3点目はMF椎橋慧也のパスをカットしてと、相手ボランチからボールを奪って攻撃につなげて獲得した得点だ。