■「欲むき出しで戦いたい」
58分、カウンターで抜け出したファビアン・クロスからのパスを、猛然と上がってきた堂安がエリア右で受ける。そこから堂安はドリブルでエリア内に侵入。
相対するDFベンジャマン・パバールに対して、堂安は利き足の左で持ち出す、という素振りを見せながら、右に持ち込み、逆足である右を振り抜いてシュート。ボールはパバールの股を抜き、GKマヌエル・ノイアーの伸ばした右手の先、バイエルンゴールの右端に収まった。
決められたノイアーが、地面を叩いて悔しがる鮮やかな堂安のゴールで、ゲームスコアは1ー4に。
結局このスコアのまま、試合は終了したが、若武者・堂安の活躍は、ドイツ現地でも高く評価されている。
先日の日本代表対カメルーン戦前の取材で、「得点への飢えを、全身でむき出しにして、より欲をむき出しにして戦いたいと思います。守備のところでも体を張るところだったり、どん欲なゴールも狙っていきたい」と語っていた堂安。
その言葉を体現するようなゴールを世界王者相手に披露し、本格的にアタッカーとして、ブンデスリーガを席巻することを期待したい。