これまで5度のバロンドールを獲得するなど、バルセロナのFWリオネル・メッシと世界のサッカー界をけん引してきたロナウド。その才能に疑いの余地はないが、現在の年齢は35。対するムバッペの年齢は21。年齢的な隔たりが大きいだけでなく、ロナウドの週給が54万ポンド(およそ7300万円)であることから、パリ・サンジェルマンとしては受け入れがたいとされている。

 一方で、クリスティアーノ・ロナウドは今年、パリ・サンジェルマンに移籍する可能性があったとされてもいる。ロナウドの代理人ホルヘ・メンデス氏がPSGの幹部に接触し、移籍加入を強く要望していて、契約寸前にまでこぎつけていたというのだ。

 欧州メディアの論調は、“ロナウドが2022年までのユベントスとの契約を全うするだろう”という見立てだ。だが、ユベントスで“宝石”と称されるFWパウロ・ディバラについて、チェルシーが獲得を目指しているとの動きもあり、これが実現した場合には、ユベントスとしてはなりふり構わぬ行動を起こす可能性もある。

 また、レアル・マドリードはキリアン・ムバッペだけでなく、レンヌに所属するフランス代表の新星MFエドゥアルド・カマヴィンガや、ドルトムントの怪物FWアーリング・ハーランドの獲得も、同時に目指している。コロナ禍による財政不安のため今季、補強をしなかったことを考えれば、3人を一挙に補強するのは難しいかもしれない。

 はたして、ムバッペの新天地は、そして、ロナウドとの巨大トレードは、どうなるのか――。

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