そのカマヴィンガが、ウクライナ戦の前半9分に先制点を決め、フランス代表史上最年少ゴールを記録したのだ。しかも、そのゴールが衝撃的だった。
左サイドからクロスが上がると、ペナルティエリア内でFWジルーがヘディングシュート。これが相手ディフェンダーに阻止されてこぼれたところにカマヴィンガが反応。相手選手とゴールを背にした状態でボールに向き合い、そのまま自分の後方にシュートを撃つトリッキーなプレーを見せたのだ。
しかもそのシュートは、ゴールのファーにカバーに入った選手の頭上を越えるフワっとしたループの軌道を描いた。技ありどころではないプレーだ。これまで数々の史上最年少を記録してきたカマヴィンガだが、その才能をフランス代表のピッチでも証明してみせた。
この初ゴールを受けてスペイン紙『アス』は、レアルマドリードが改めてこの逸材の獲得を熱望していると報じた。すでに数か月前に、ジダン監督の要請を受けてクラブがカマヴィンガに接触。契約に向けて交渉していたというが、コロナウイルスによる経済打撃によって破談していたという。