G大阪は、開始3分で低い位置からクロスを入れてシュートに持ち込むなど、攻撃での手数を省略。一方でFC東京はホームでサポーターが見守っていることもあり、しっかりと構築しようとした。ただし、長谷川監督が「PK以外は相手にもチャンスを作らせなかった」と回顧するように、相手の攻撃をしっかりとケア。そして攻撃では、決定機を幾度か作ることに成功した。
もう1つの違いは、「運」だ。長谷川監督が「いろんな意味で今日は運が足りなかった」と嘆いたように、攻撃では決定機を作りながらゴールネットを揺らすことはできなかった。相手ゴール前でファールを得たものの、生かすことはできなかった。
そして、最大の不運はPKだ。三田啓貴が相手選手と競った際にボールが伸ばした腕に当たったのだ。試合前にはJ1リーグ通算200試合出場達成のセレモニーを行ったが、それを飾ることはできなかった。
4位のG大阪には、勝ち点でまだ「3」差を保っているが、消化試合数はFC東京のほうが多い。現在、川崎に次ぐ2位を維持しているが、天皇杯に出場するためには、これ以上負けられない状態となった。