■10月10日/J1第21節 川崎―仙台(等々力)
接近する台風の影響で、豪雨の中での一戦となった。
仙台は本来の4-3-3ではなく、4-4-2を採用して挑んだ。2トップはFWアレクサンドロ・ゲデスと14戦ぶりのリーグ戦出場となったFW山田寛人。右サイドに道渕諒平、左サイドに関口訓充、中盤の底には中原彰吾と椎橋慧也を並べた。
木山隆之監督が「前半にしっかりまず守ってなんとか試合を拮抗したものに」と試合後に述べたように、仙台はブロックを組んで川崎の攻撃を受ける形で試合に挑んだ。そのため、前半に仙台が放ったシュートは1本。しかし、前半終了間際の41分に失点を許してしまう。
思い描いたとおりのゲームプランとはいかなかったが、後半は一転してチャンスを作った。80分には途中出場のFW長沢駿のヘディングシュートがポストに直撃。85分には右サイドからのグラウンダーのクロスをゲデスがフリーでシュート。決定的な場面だったが、枠を捉えることができなかった。
今季の仙台は、攻撃の場面で“意図した構築”を組み立てることがなかなかできていない。しかし、首位・川崎を相手にパスを複数本つないで攻撃のチャンスをうかがい、実際にチャンスを作ったのは大きな収穫だ。