新型コロナウィルスは世界中で猛威を振るった。健康面、経済面で各界が打撃を受け、バルセロナの財政は大きな痛手を負っている。2019-20シーズン、10億4700万ユーロ(約1760億円)になるはずだった予算は実際には8億5500万ユーロになった。
近年のバルセロナはサラリーキャップの問題を抱えていた。18-19シーズン、9億6000万ユーロのうち、選手とスタッフの総年俸が66%を占めていた。UEFAとラ・リーガの規定で、70%が上限とされているなか、ぎりぎりの数字だった。
この夏、選手を売却しなければならないのは明らかであった。
ロナルド・クーマン新監督はルイス・スアレス、アルトゥーロ・ビダル、イバン・ラキティッチ、サミュエル・ウンティティを早々と構想外とした。だがそれがメディアにリークされ大々的に報じられると、当然のように彼らを買い叩かれた。