そのイニエスタは守備でも圧巻の働きを見せる。2-1でリードした56分には、横浜MF和田拓也からボールを奪取。ここから神戸のカウンターが始まった。

 FW古橋亨梧が横浜のディフェンダー4人を相手に果敢に挑み、ペナルティエリア手前で横ドリブルをすると、右足を一閃。相手GKの逆をついて、豪快なミドルを決めたのだ。難しいフィニッシュだったが、古橋だからこその得点だ。古橋はこれで今季11得点目。三浦体制では3戦3発目となる。

 イニエスタがパスや巧みなキープで神戸の攻撃を牽引すれば、古橋は爆発的な初速を生かしたドリブルでチャンスを作るのが、分かっていても止められない神戸の攻撃。この試合のスプリント回数は、イニエスタが2回ながら、古橋は20回。役割はきっちりできている。

 前節の試合後、イニエスタは「三浦監督はすごくクリアなコンセプトを持っていますし、チームとしてはそのコンセプトのもとで心地よくプレーをできている」と語っていたが、新体制で、その輝きはますます強まるかもしれない。

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