衝撃の退任だ。9月22日、J1ヴィッセル神戸は、トルステン・フィンク監督の退任を発表した。本人の意向で、21日付での退任だという。同時に、セバスチャンヘッドコーチ及びモラスアシスタントコーチ、ニコラフィジカルコーチが契約解除になるという。
現在52歳のフィンク監督は、FCレッドブル・ザルツブルクやFCバーゼル、ハンブルガーSVといった欧州クラブを率いてきて、2019年6月から神戸の監督に就任していた。今年1月1日の天皇杯決勝では鹿島を破って初優勝をもたらすなど、MFイニエスタらスター選手をまとめ上げていた。
フィンク監督はクラブを通じて、「神戸で素晴らしい時間を過ごせました。二つのタイトルという成功を収めることもできました。これは歴史に残ることですし、我々を永遠に結びつけるものです」とコメントしている。
9月23日の鳥栖戦を前にあまりに電撃的な退任。気になる後任監督についてまだ発表はないが、実は、この退任劇と“符合”しそうな気になる情報が流れている。それが、ハビエル・アギーレ監督のJリーグ監督就任の話だ。
スペイン紙『マルカ』は9月20日、昨季までスペイン2部のレガネスを率い、現在フリーのこの元日本代表監督が、アメリカ・メジャーリーグサッカーとJリーグのクラブからオファーを受けていると報道していた。
実は、フィンク監督の退任は9月13日に“第一報”が流れていた。ドイツメディア「フースバル・トランスファー」に、「今季限りで欧州に戻る」といった趣旨の話をしていた。後に、“家族と会えなくて寂しい”と言ったつもりだったと釈明したが、今となっては先週の段階でこの退任については話が進んでいた可能性がある。