このタイミングが良すぎるように思えるニュースだが、これまでFWポドルスキ、MFイニエスタ、DFフェルマーレンといった世界的な選手の獲得、あるいは、現在マンチェスター・シティのコーチを務めるリージョを2018年から2019年まで監督に迎えていたことを考えれば、決して無縁な話とは思えない。

 そもそも、神戸は楽天の三木谷浩史社長の下で、“バルセロナ化”を目指し、こうした欧州で実績のある選手や監督をクラブに招き入れてきた。楽天はバルセロナのメインパートナーとなり、2019年7月にはノエスタで親善試合を行うなど、積極的に関係構築してきた。

 アギーレ監督の志向するサッカーはバルセロナ化とは反対の方向性ともいえるが、そもそもフィンク監督もバルセロナとは関係なく、クラブは“ドイツ路線”に一転していた過去がある。クラブとしてそこまでバルセロナ化にこだわりがないことは、アギーレ監督が就任するうえでも支障はなさそうだ。

 これで4年連続の監督交代となるなど神戸は落ち着かない状況で、現在、騒動に見舞われている本家同様の”バルサ化”はある意味達成されたことになるかもしれない。

「フィンク監督電撃退任」と「アギーレ監督のJ監督就任報道」。この2つの情報が今後交わるのかは分からないが、神戸の後任監督には注目が集まりそうだ。

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