この試合のトピックは3つある。1つ目は、ジョルディ・アルバのアシストでグリーズマンが得点を決め1-0で勝ったことだ。メッシがセンターサークルから放ったスルーパスをアルバが相手陣内深くで、ダイレクトでクロス。グリーズマンは左足で流し込むだけだった。メッシとアルバの連携は、もはや阿吽のレベルに達している。

 2つ目のトピックは、MFピャニッチが出場したことだ。ユベントスから加入した30歳のボスニア・ヘルツェゴビナ代表は、63分からピッチに立つとシュートや縦パスを放つなど、合流の遅れを取り戻そうと懸命にプレーした。

 3つ目のトピックは、コウチーニョが大会MVPになったことだ。昨年はバイエルン・ミュンヘンにローンで出されていたブラジル代表は、クーマン監督にとって大事なピースと認識されていたが、それを証明した形だ。グリーズマンの得点以外にゴールを奪えなかったバルセロナだが、コウチーニョは危険な場面に繰り返し絡んだ。

 プレシーズンマッチ3戦を終えたバルセロナは、9月27日のビジャレアル戦に挑むことになる。これが、バルセロナにとって今季初のリーグ戦となる。ビジャレアルに所属する久保建英は、エイバル戦でドリブル突破や危険なクロス、シュートなど、出場時間はわずか6分ながら、好プレーを連発した。

 バルセロナとしては収穫が多い試合となり、今季初トロフィーをカンプ・ノウに掲げることとなったジョアン・ガンペール杯。

 その久保とバルセロナの対戦は、世界の、そして日本の視線を浴びる試合となる。クーマン監督は公式戦でどのような戦いを見せるのか、そして久保はどんなプレーを披露するのか。注目だ。

 

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