久保建英vs岡崎慎司が実現したラ・リーガ開幕戦など、欧州リーグでは多くの日本人が活躍している。堂安律・長友佑都・柴崎岳の移籍、鎌田大地の契約更新など、今シーズンの所属クラブがおおむね決まってきた。残るは、香川真司と武藤嘉紀の動向だろう。
そんな日本人選手が、欧州リーグ開幕時点でどのような評価を受けているのか。Jリーグ以上に評価が移籍金で表れる世界だからこそ、知る価値がある。そこで、ヨーロッパの移籍専門サイト『トランスファー・マーケット』のデータを元に、その移籍金を調べた。なお、金額はすべて推定で、交渉において増減するものであることをご承知おきいただきたい。
現在、日本人選手で最も評価が高いとされているのは、久保建英と中島翔哉だ。とはいえ、久保の保有権はレアルが持っており、2シーズン連続でレンタルに出しているが、買取オプションはついていない。また、レンタル先のプレーをしっかり確認して、気になることがあればコンタクトを本人にとっているというから、30億円という値段以上にハードルは高そうだ。
一方、中島翔哉はコロナ禍によるリーグ中断以降、チームに合流しておらず、チームの優勝時も姿を現さなかった。このプレシーズンも遅れて合流。これらの詳細が一切出ていないため、さまざまな噂が飛び交い、一時は放出の話も出ていた。今シーズンのプレーで、そうしたネガティブな状況を脱したい。
この2人に次ぐのは、21歳の冨安健洋だ。2018年1月にアビスパ福岡からベルギーのシントトロイデンに移籍すると、メキメキと頭角を現してサポーターによる最優秀選手に選ばれる活躍を見せた。そして。2019年7月にセリエA移籍を果たすと、ハイレベルな守備が求められるこのリーグで、抜群の動きを見せた。そのため現在、セリエA内のローマやナポリといった強豪、そして、プレミアリーグのクラブからも注視される存在となっている。セリエAでは、本職のセンターバック以外にも右サイドバックとしてプレーしており、そのユーティリティぶりも評価を上げている。