では、仙台や清水も含め、現在低迷しているチームが監督を解任させるかというと、事はそう単純ではない。この試合間隔では、新監督が就任したとしても、その戦術を落とし込む時間がない。例年であれば、“代表ウイーク”があって、一時的に時間が作られ、そこで、J1のクラブチームは立て直しを図ることができた。新監督就任もそこを意識することもあったが、それも当てにできない。逆に、新監督の就任がさらなる混乱をもたらすことも考えられる。それを考慮した場合、考えられる交代は、直前までチームを率いていた前監督にお願いするか、あるいは、直近・現在のコーチ陣から昇格させることくらいだろう。
新監督が就任したチーム以外にも、札幌と大分が、昨季に比べてかなり順位を落としている。本来は戦術的に精密さを持っている両チームだが、一度歯車が合わなくなると、この日程の下では立て直すのが難しいのだろう。