■「周りがジコチューすぎてムカつくことも……」
――それはヨーロッパで必要な姿勢なのでしょうか。
「こっちに来ている日本人選手は皆、そういう気持ちで戦っていると思います。試合に出られていない時は、とにかく孤独です。そこでどれだけしっかり戦えるか、気持ちを強く持ってやっていけるかが大事かなと思いますね」
ヨーロッパで生き残っていく、さらに上に行くためには、野心が必要だ。そういう仲間たちと切磋琢磨する日々を送っている。
――フローニンゲンは若い選手が多く、より野心的なのではないでしょうか。
「どうなんですかね。そこまでの気持ちを持っているのかはわかりませんが、良くも悪くも自己中心的な選手が多いですね(笑)。『オレが、オレが』という選手が多いから、皆が何かを目指してやっているんだろうなと感じます。ヨーロッパは、どこでもそうじゃないですかね。時々、ジコチューすぎてムカつくこともありますけど(笑)、結果を出そうという強い気持ちが出ているんだと思います」
――協調やチームワークといった言葉は、欧州では美徳ではないのでしょうか。
「でも、フローニンゲンは監督がすごく細かくて、試合になったらチーム戦術がすごくしっかり存在しているので、それをしっかりやらないと使ってもらえません。だから、チームとしてしっかりやれていると思いますよ」