J1リーグ第16節 横浜F・マリノス―セレッソ大阪
9月13日(日)|19:00 日産スタジアム
C大阪は、名古屋と並んで最も先発の顔ぶれが変わらないチームだ。一方の横浜FMは、その正反対。前節には、いきなりフォーメーションを3-4-3に変更して見る者を驚かせた。
横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は3-4-3の採用に、「アグレッシブに自分たちのサッカーを繰り広げたい狙い」があったと説明した。開始1分でのゴールは確かにその意図の表れにもみえたが、結果は逆転負け。シュート本数も、相手を1本上回ったものの8本にとどまった。果たしてフォーメーション変更は本当に意図を持ったものとして継続されるのか、それとも4位に座り堅守を誇る名古屋の不意を突く奇策だったのか。
対するC大阪は、最近こそケガ人が出るなどして先発にも変化が出てきたが、奇策とは無縁のチームだ。堅い守備をベースに着々と戦略を遂行し、勝ち点を積み重ねている。
勝利をつかみ取るには、時には相手を驚かせる奇手が必要なのか。それとも、実力が備わっているならば、正道を進むだけで十分なのか。このゲームの内容、そして結果が、その答えを出してくれる。
■横浜F・マリノス
10位 勝ち点21 6勝7敗3分 得点30、失点29、得失点差1
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】實藤
【直近5試合結果】
●A名古屋 1-2
●H川崎 1-3
○A札幌 1-1 PK4-5
△A神戸 3-3
○H札幌 4-1
【通算対戦成績】
通算 44試合・19勝9分16負
ホーム 22試合・10勝6分 6負
アウェイ 22試合・ 9勝3分10負
【直近対戦成績】
2019年 8月17日 J1第23節 H1●2
2019年 5月11日 J1第11節 A0●3
2013年12月 1日 J1第34節 H1●2
2013年 2月25日 J1第 1節 A1△1
2003年 1月 1日 天皇杯決勝 A1●2
【今節のみどころ】
順位は10位となっているが、得点力だけを見ればリーグ3位。8月のリーグ戦7試合中、3得点以上したゲームが4試合と、爆発力を見せている。
優勝した昨年も、C大阪には2敗を喫している。最近の爆発ぶりには、新加入のジュニオール・サントスが大きく寄与しており、昨季からの上乗せを見せるには絶好の相手だ。
實藤友紀が負傷したこともあり、3バックを継続するかはわからないが、前線は変わらず3トップで、チームが攻撃的に戦い抜くことにも変わりはない。堅守のC大阪を陥落するには、ジュニオール・サントスやマルコス・ジュニオールに加え、ケガから戻り調子を上げてきた昨年リーグMVPの仲川輝人の躍動も必要だ。