J1リーグ第13節 ヴィッセル神戸―横浜F・マリノス
8月29日(土)|18:00 ノエビアスタジアム神戸
両チームともに、かなり疲労がたまっているはずだ。ともに8月半ばから中2-3日で試合を続け、このゲームが5連戦のラストとなる。
連戦となった直近4試合での戦績を見れば、神戸が1勝2分1敗なのに対し、横浜FMは大分に敗れた後に3連勝と調子を上げている。しかも勝利した3試合での合計得点は11。新加入のジュニオール・サントスが爆発し、負傷から戻った昨季リーグMVPの仲川輝人もゴールを挙げるなど、好循環の波に乗っている。
一方の神戸がこの連戦で挙げた1勝は、ターンオーバーしたメンバーで浦和相手に手にしたものだった。裏返せば、川崎Fとの引き分けはあるが、主力メンバーでの勝利はない。
横浜FMは試合ごとに先発を少しずつ入れ替えてチーム全体のコンディションを保ち、復調を示すべく5連戦のラストに臨む。一方の神戸は、昨季王者相手に無理を押してベストメンバーで挑むか、あるいはチーム力を信じて大胆にターンオーバーするか。タレントを擁してポゼッションサッカーを志向する実力チーム同士が、底力を見せて勝利を狙う試合になる。
■ヴィッセル神戸
9位 勝ち点17 4勝4敗5分 得点18、失点20、得失点-2
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】田中、フェルマーレン、イニエスタ、ドウグラス
【直近5試合結果】
△H川崎 2-2
○A浦和 2-1
●H柏 2-3
△A鹿島 2-2
●H仙台 1-2
【通算対戦成績】
通算 50試合・11勝14分25負
ホーム 25試合・ 5勝 9分11負
アウェイ 25試合・ 6勝 5分14負
【直近対戦成績】
2020年 2月 8日 スーパー杯 A3○3 PK3-2
2019年 7月20日 J1第20節 H0●2
2019年 5月18日 J1第12節 A1●4
2018年 8月26日 J1第24節 H0●2
2018年 6月 9日 ルヴァンプレーオフ(2) H1△1
【今節のみどころ】
前節は川崎Fを相手に優勢に試合を進めながらも勝ち切れなかった。しかも、またも負傷者を出してしまった。
前線の核となってきたドウグラスのケガの程度は不明だが、短い間隔での試合であれば無理をさせることはないだろう。今季リーグ戦で先発2試合1得点にとどまっている藤本憲明の奮起が期待される。
強敵を相手にターンオーバーをするかどうか、トルステン・フィンク監督にとって悩ましいところだろう。セルジ・サンペールの展開力は、横浜FMの高いラインの裏を狙うのに最適だが…。アンドレス・イニエスタの出場が難しそうな現状で、指揮官の選択に注目が集まる。