■試合に間に合わない!
準々決勝のヨルダン戦は1対1の引分けに終わりました。そして、PK戦ではいきなり中村俊輔と三都主アレサンドロが失敗。PKスポット付近のピッチが柔らかいのに、2人とも立ち足を思い切り踏み込んでキックする選手だったからでしょう。
「なんだ、日本が負けちゃったらもう中国に行く必要ないか……。明日の朝にキャンセルしようか」と考えていると、画面の中で主将の宮本恒靖がレフェリーのところに歩み寄ってPK戦の位置を逆サイドのゴールに変更させたのです。そして、この変更で流れが変わり、その後はGKの川口能活の神がかり的セービングもあって日本はなんとか準決勝進出を決めました。準決勝の会場は山東省の済南(チーナン)です。
8月2日の夜便で北京に渡り、翌日の朝9時45分発の山東航空SC102便で済南に向かうことにしていました。ところが、北京空港のカウンターで「済南行きは欠航」と言われてしまったのです。係員は理由も言わないし、謝罪の言葉もありません。
「次の済南便は夕方」なので間に合いません(キックオフは18時です)。10時08分北京駅発の列車なら16時に着くんですが、今から北京駅に向かってもこれには乗れません。今なら中国ご自慢の高速鉄道が走っているんでしょうが……。