■王様と韋駄天に加わる2人の力
ただし、ネイマールの決定力はここ数試合、不安が感じられる。GKとの1対1で外す場面が以前と比較して増えているのだ。王様と言えど、すべてを決めることができないのは承知のうえだが、決勝を前に気になならないといえば、ウソになるだろう。
それを補うのが、ディ・マリアの攻撃力と2戦連続ゴールを決めているマルキーニョスだ。王様と韋駄天の融合に、2人の好プレーがプレスされれば、心強いことこのうえない。
カタールの投資会社がパリサンジェルマンのクラブオーナーになったのが2011年のこと。以来、カタール資本が注入され、スター選手を次々獲得してきた。そして、ついに悲願のチャンピオンズリーグ初優勝を掴む挑戦権を手にしている。
はたして、新時代の王者がリスボンで生まれるのか――その瞬間への心構えをしてほしい。