欧州最強のクラブを決める戦いが、日本時間8月24日4時に行われる。今年は、初めて決勝に進出するパリ・サンジェルマンと、優勝経験5度のバイエルン・ミュンヘンが激突。バイエルンにとっては、2013年以来の優勝を目指す一戦となる。
決勝戦まで、バイエルンはすさまじい勢いで勝ち上がってきた。トットナム(イングランド)、オリンピアコス(ギリシャ)、レッドスター(セルビア)と争った1次リーグでは、6戦6勝というパーフェクトな成績で首位通過。24得点5失点と、1試合平均得点は「4」。特に、エースストライカーのロベルト・レバンドフスキが10得点を爆発した。
決勝T1回戦ではチェルシーとホーム&アウェイで対戦。ロンドンに乗り来んだ第1戦を3-0で完封すると、中断再開後の第2戦ではホームで4-1の圧勝。2戦で3得点のレバンドフスキは第1戦でセルジュ・ニャブリに2アシストしており、2人の連携も抜群なところを見せた。
そして準々決勝でバルセロナと戦うのだが、リオネル・メッシ率いるこの優勝候補に8-2と完全粉砕。この大敗もあってバルセロナは監督解任を発表、さらに、メッシのクラブ退団報道が出るなど、まさにぺんぺん草も生えないほどに蹂躙した。
バルセロナ戦では、古巣対決となったコウチーニョが75分からの途中出場ながら2得点を挙げたほか、ベテランのトーマス・ミュラーも2得点。攻撃力はレバンドフスキとニャブリという2枚看板だけではないことを示した。
準決勝ではリヨンと対戦。前半33分までにニャブリが2得点と早々に試合を決めると、試合終了間際にはレバンドフスキも大会15得点目となるダメ押し弾を決めている。
ボールを握る時間が長いバイエルンは、当然、最終ラインの位置も高くなる。そのため、対戦チームはこの裏を狙ってきており、実際、裏に抜け出せる場面もある。しかし、守護神マヌエル・ノイアーがしっかりとカギをかけ、ゴールを死守。決勝T4戦での失点数は「3」と、強豪を相手にしながら1試合平均失点数を1未満に抑えている。