鹿島、そして日本代表のアイコンだった選手が、ピッチを去ることになった。
8月20日、鹿島アントラーズの内田篤人が引退を発表。23日にホームのカシマスタジアムで行われるガンバ大阪戦が、14年半の現役生活に別れを告げるラストマッチになる。
06年に清水東高校から鹿島に加入。1年目の開幕戦からスタメンで起用され、チームの主力に。10年にはドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04に3年契約で完全移籍。
「当時のフェリックス・マガト監督が、内田の加入を熱望したんです。後方からのビルドアップを志向していただけに、内田は絶対必要な選手だったんです」(スポーツライター)
内田の持ち味は、右サイドバックというポジションながら、ゲームメイクできる高いインテリジェンスと適応力と守備力の高さ。レアル・マドリードのマルセロやバルセロナのジョルディ・アルバ、また、内田がプレイしていたブンデスリーガでいえば、バイエルン・ミュンヘンでのフィリップ・ラーム、ヨシュア・キミッヒ、ダビド・アラバといった選手がディフェンダーながら高いゲームメイク能力を発揮しているが、内田もその流れにある。10/11年シーズンのチャンピオンズリーグでは、準々決勝で長友佑都の所属するインテルに勝利し、ベスト4進出という快挙を果たした。