5失点で散った桜も…セレッソ大阪が秘める「大いなるポテンシャル」の画像
川崎戦に挑むセレッソ大阪 撮影:中地拓也
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■川崎ジェジエウが犯した動きのミス

 最少失点を誇る2位、セレッソ大阪に5-2と圧勝。川崎フロンターレがリーグ新記録の10連勝を達成した。

 敗れたC大阪にとっては、ショッキングな敗北。それまでの10試合で6失点しか許さなかった守りが、90分で5度も破られてしまった。

 こうなると「過去10試合の堅守はフロックではないか?」という疑念が向けられそうだが、それは否定しておきたい。

 FKとPKから2点を許したものの、前半の主導権を握っていたのはC大阪だった。

 1-0の勝利を収めた前節、柏レイソル戦のレポートでも指摘したように、彼らは守備の際「相手の位置ではなく、ボールの位置を最優先したポジショニング」を取る。この守りが前半は機能し、川崎の強力な攻撃陣を封じ込めた。

 C大阪の守備の利点は、肝心なところに穴を空けないことにある。

 7分、彼らはブルーノ・メンデスのゴールで先制するが、このゴールは川崎CBジェジエウが「相手の位置」に釣られてしまったことから生まれた。

 左サイドから丸橋が強引にふたりを抜き去り、最終ラインに迫る。ここで丸橋に相対したジェジエウは、外にいるフリーの清武に釣られ、ゴールに直結する中央のルートを空けてしまった。ここに走り出したメンデスに、丸橋からのスルーパスが通ったのだ。

 ジェジエウは慌てて中央に戻り、スライディングでパスをカットしようとしたが及ばなかった。清武に釣られず、中に構えていたら、これほどあっさりと失点はしなかっただろう。

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