J1リーグ第10節 鹿島アントラーズ―ヴィッセル神戸
8月16日(日)|18:30 県立カシマサッカースタジアム
今年元日の天皇杯決勝以来の対戦となる。その試合では、神戸が2-0で勝利した。
神戸に大きな変化はないが、鹿島はザーゴ監督がやって来て、新しいサッカーにトライしている。前回はアンドレス・イニエスタらタレントをそろえた神戸が思うようにゲームを進めたが、新生鹿島を相手に同じようなプレーができるとはかぎらない。
また、直近数試合の様子を見ても、順位表のとおりに神戸優位とは言い切れない状況だ。下位に沈む相手とはいえ、鹿島は今季初の連勝を飾っている。神戸はホーム連敗となる黒星を喫した。もしも鹿島が勝てば神戸と順位が入れ替わるところまで、両チームは接近しているのだ。
天皇杯のリベンジか、あるいは再現か。両チームにとって、真夏の連戦の流れに影響を及ぼしそうな難しい一戦だ。
■鹿島アントラーズ
12位 勝ち点10 3勝5敗1分 得点13、失点14、得失点差-1
【出場停止】町田
【出場微妙・故障者】上田
【直近5試合結果】
○H鳥栖 2-0
●H川崎 2-3
○A大分 4-1
△HFC東京 2-2
●A湘南 0-1
【通算対戦成績】
通算 49試合・30勝7分12負
ホーム 25試合・14勝4分 7負
アウェイ 24試合・16勝3分 5負
【直近対戦成績】
2020年 1月 1日 天皇杯決勝 A0●2
2019年11月30日 J1第33節 H1●3
2019年 5月12日 J1第11節 A1○0
2018年 9月29日 J1第28節 A5○0
2018年 4月25日 J1第10節 H1△1
【今節のみどころ】
常勝軍団が、いよいよ調子をつかみつつあるのかもしれない。第7節にFC東京と引き分けると、大分、鳥栖を相手に連勝。鳥栖戦では今季初の完封を達成した。
チーム全体に「変化」がある。鳥栖戦ではプロデビューとなる沖悠哉や、鹿島での初先発となった小泉慶らが勝利に貢献した。その鳥栖戦でベンチに入った染野唯月、荒木遼太郎らが先発した中3日でのルヴァンカップ清水戦も、3-2と勝利。良い流れが生まれている。
リスタートがうまく切れた格好の鹿島だが、この流れを維持していけるか。また、新たに起用された若手らの台頭も楽しみなところだ。ひとまずは、出場停止となる町田浩樹の代役――これまでの序列からすれば関川郁万か――がフレッシュな風を吹き込むことで、チームをさらに上昇気流に乗せていきたい。