■シーズン打ち切りの可能性も確認
ディナモ・ドレスデンの選手2人が感染し、スタッフを含めたチーム全員に5月9日から14日間の隔離措置が取られたため、17日のハノーファー戦と、続く23日のグロイター・フュルト戦が延期となった。チームから感染者が出た場合の対応は、地元保健当局の指示に従うことになっており、ガイドラインは各州によって異なる。同じく選手に感染が認められたボルシアMGは、陽性のその選手だけを隔離してチームは練習を続け、前述のように16日のフランクフルト戦を予定通りに行っている。
日本代表の大迫勇也が所属するブレーメンでは、感染者と接触があった選手1人が隔離措置を受けるなど、感染のリスクは一般社会と変わらない。感染の第2波が起こった場合にどう対処するのか、その善後策については実は曖昧なままだ。
再開前日の15日に開かれた1部と2部の全36クラブによる全体会合では、6月30日に終える日程が7月までずれ込む可能性があること、中立地での開催があり得ること、さらにはシーズンが打ち切りとなる可能性があることも確認されたが、打ち切られた場合の最終順位をどうするかについては、結論は持ち越されている。優勝チーム、ヨーロッパ・カップ戦の出場チーム、1部から2部への降格チーム、2部から1部への昇格チームをどう決めるかで議論は紛糾した。
他の主要リーグに先駆けて再開にこぎ着けたブンデスリーガだが、感染のリスクを抱えながらの綱渡りが続く。