■前半の磐田はシュート1本に終わった

 この日対戦した鳥栖は、平均ボール支配率がリーグトップクラスだ。ダブルボランチの豊田歩(25歳)と山内翔(24歳)を中心にテンポ良くボールを動かし、両ウイングバックの坂本亘基(27歳)と吉田真那斗(24歳)が高い位置を取り、攻撃をやり切ることができる。左シャドーの塩浜遼(26歳)も、フィニッシュの意識が高い。

 ひるがえって磐田は、アタッキングサードへの侵入が少ない。

 ボランチが主戦場のユーリ・ララ(32歳)と金子大毅(28歳)が左右の3バックに入っており、チーム全体としてボールを動かせる選手が揃っているからか、DFラインの背後を狙う縦パスやシンプルなクロス、中長距離からのシュートが少ないのである。

 結果的に、フィジカルバトルにタフな1トップの太田龍之介(24歳)に、なかなかボールが入らない。前半は相手守備陣の目線を変えられず、決定的なシーンを作り出すことができなかった。DFラインの背後へボールを入れることで相手の守備ラインを後退させ、そのうえでボールを動かしていく、といった狙いを持っても良かったが。

 前半の磐田はシュート1本に終わった。それも、直接FKからのヘディングシュートである。オープンプレーでは、相手に脅威を与えることができなかった。

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