■ポストに嫌われるストライカーと、成長を見せる右サイドバック

【1分】マテウス・サヴィオのシュート場面

 左サイドのポケット(ペナルティエリア内の角)に侵入された場面。センターバックの木本恭生が、相手にもっと近づいてカバーに入らなければならない。舩橋佑(水戸)に振り切られる前に、明確なアクションを起こすべきだった。

 

【14分】仙波大志がレッドカードを提示された場面

 冒頭で触れた退場シーン。おそらく多くの人が「イエローカードで妥当だったのでは」という感想を抱いただろう。筆者も、やや厳しすぎる判定だったと感じた。瀬古の足に仙波の足が乗っていなければ、まったく違った判定になっていただろう。仙波にとっては悔やんでも悔やみきれない判定であり、結果的に両チームのゲームプランを難しくするターニングポイントとなってしまった。

 

【14分】小森飛絢のヘディングシュート場面

 金子のクロスに対し、小森飛絢(浦和)がドンピシャで合わせるが、シュートは無情にもポストに弾かれる。ここで注目すべきは水戸の右サイドバック、真瀬拓海の対応だ。

 最初は小森をマークしていたが、小森がバックステップを踏んで離れた際、真瀬はその動きを読み切れずにフリーにしてしまった。最大の問題は、真瀬が「ボールウォッチャー」になり、絶対にケアすべき危険な選手を離してしまったことだ。

 

【43分】小森飛絢のシュート場面

 水戸の最終ラインの裏にロングボールが蹴り込まれる。金子が起点となってボールを収め、右サイドから走り込む小森へパス。小森はシュートを放つが、ボールは大きく枠を外れた。なかなか結果が出ない小森は、ふだんなら冷静に流し込める場面でも、焦りから力みが生じているように映った。

 

【45分】マテウス・サヴィオのシュート場面

 14分と似たようなシチュエーション。先ほどは真瀬がボールウォッチャーになって小森をフリーにしてしまったが、今回は小森にピッタリとくっつき、前でボールに触れてクリアしている。前半のうちに自身のミスを教訓にし、ゲーム中に修正できた適応力こそが、真瀬がピッチに立ち続ける理由の一つだろう。

 そして、この直後のサヴィオのシュートもポストに弾かれた。浦和は前半だけで3点を奪っていてもおかしくない展開だったが、スコアは0-0のまま後半へと折り返す。

(第2回へ続く)

(2)へ続く
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