サッカーでは、強いチームが必ず勝つとは限らない。だが、勝つチームを見ていると、勝利のために必要なものを備えていることが分かる。サッカージャーナリスト後藤健生が、国内のさまざまなカテゴリーの試合から「勝つチームの共通点」を読み解く本連載。第1回は、J1リーグの首位攻防戦となった柏レイソル対ヴィッセル神戸の激闘から、柏が見せた「攻めにつながる戦術的守備」の真髄に迫る!【第1回/全3回】
■スキッベ監督も脱帽…柏レイソルが見せた「的確すぎる守備」とパス回しの分断
代表ウィーク明けのJ1リーグでは、さっそく首位に立つヴィッセル神戸と勝点1差の柏レイソルとの首位攻防戦があり、柏が神戸に完勝して首位の座を奪還した。
シュート数は柏の14本に対して神戸も12本。その他の数字でも互角に近い結果が残っているが、内容的には神戸のミヒャエル・スキッベ監督も認めたように柏の完勝だった。
ポジショニングの巧みさというか、選手を効果的に配置して神戸のパス回しを完全に分断。そのため、神戸は相手陣内までボールを運ぶことが難しく、ロングボールに頼らざるを得なくなってしまった。
そして、柏は奪ったボールを確実につないで素早くパスを回して神戸ゴールに迫った。
開始直後の2分には左サイドの遠藤渓太が山内日向汰とのワンツーで抜け出してマイナス気味のクロスを入れ、中川敦瑛がシュート。
短くつないでいたかと思えば、7分には左サイド深い位置にいた中川から右サイドを駆け上がってセンターバック(CB)の馬場晴也に斜めのロングパス。これは惜しくもタッチラインを割ったが、長短のパスのリズムも良かった。
こうして、的確な守備からテンポの良い攻撃につなげた柏が攻撃の形をつくっていった。





















