■緊急事態を救ったMF戸嶋のCB起用! ロドリゲス監督の期待を超えた「スクランブル采配」
ところが、15分に柏にとっては大きなアクシデントが起こった。
自陣右サイドで右のセンターバックの馬場が神戸のエリキと接触して負傷。交代を余儀なくされたのだ。
昨シーズン、リカルド・ロドリゲス体制となってから柏の攻撃ではCBの攻撃参加が不可欠な役割を担っていた。
特に右サイドではCBの原田亘が攻め上がり、ウィングバック(WB)の久保藤次郎やシャドーストライカーの位置から下りて中盤に顔を出す小泉佳穂などと絡む攻撃はテンポが良かった。
その原田は負傷明けで神戸戦はベンチスタート。馬場が先発していた。
馬場は昨シーズンも原田が欠場した時にこのポジションで起用されていたが、原田とはプレースタイルが違っていてなかなか思うように機能していなかった。だが、今シーズンは馬場もこのポジションでの役割に習熟。原田と同様に攻撃に出るCBの役割をうまくこなしていた。
その馬場が、早い時間に交代を強いられたのだ。
ベンチには原田がいたので「そのまま原田との交代か」と思われたが、リカルド・ロドリゲス監督が選択したのはMFが本職の戸嶋祥郎だった。
ケガ明けの原田はまだ長い時間プレーさせたくない状態だったのだ。
試合後の記者会見でリカルド・ロドリゲス監督は戸嶋の起用についてこう説明した。
「トレーニングの時に3チームをつくる際にCB役が足りなくて戸嶋を使ったが、戸嶋は本来のポジションでないCB役を嫌な顔をせずにやっていて守備もよかった。それで、思い切って戸嶋を起用した」
そして、戸嶋はリカルド・ロドリゲス監督の期待に応えた。いや、おそらく監督の期待をはるかに上回るパフォーマンスだったのではないだろうか。





















