サッカー日本代表の「新たなる章」が幕を開けた。ワールドカップ後初となる親善試合を戦い、強豪ウルグアイ代表を相手に3-1で勝利。アジアカップまで指揮を執る森保一監督の下ではあるものの、確かな「新陳代謝」の息吹を感じさせる新たなスタートだ。その激闘から何が浮かび上がり、今後への道が見えてきたのか。ベテラン・サッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が、次期エース候補・鈴木唯人の現在地と、まるでベテランのような貫禄を見せつけた新鋭DF陣の台頭について熱く語り合う。【第3回/全7回】
■マンネリ打破の鍵! 瀬古歩夢の攻撃参加がもたらした右サイドの厚み
――チームとしての戦い方はどうでしたか。
後藤「チームとしては、イマイチかな。点を取った松木玖生や塩貝健人といった新しい選手を、なんとか加えていかないと、マンネリに陥ってしまう。これまでのメンバーで同じようにやっていたら、絶対にワールドカップの頃からはレベルが落ちちゃう。何か新しい要素を加えていかなければいけないという意味で、新しく出てきた選手が結果を残してくれたのは本当に良かった」
大住「新しい選手ではないけど、瀬古歩夢は素晴らしかったね。パスも守備も良かった」
後藤「右CBの位置からの攻撃参加が良かった。松木と堂安律に瀬古が絡むことで、右サイドの攻撃が非常に厚くなっていた。左サイドは中村敬斗の個人技に任せきりだったけど」
大住「左シャドーの鈴木唯人が、ちょっと空回り気味だったね。彼は自分でシュートを打つ形に持ち込まないと、他の仕事を頑張ったところで自分らしさを出せない」
後藤「フライブルクでの試合を見ても、良い日と悪い日の差が結構まだある。ハットトリックした試合では鋭い動きがあったけど、点を取れない試合では、確かにこれじゃあな…というプレーをしていた」
大住「そういうときって、自分の逆へ逆へとボールが流れていくんだよね。ここでもらいたいというときに、仲間が違うほうへボールを持っていっちゃったりさ」
後藤「今回の活動は約2週間あるわけだから、チーム内ですり合わせて、彼がちゃんと役立つ試合を見たいよね」
大住「そろそろ日本のエースになってほしいけどね」
――エースですか。
大住「そうだよ。シュートを打つ力はチーム内でもトップクラスだと思う。シュートの才能があるよ」
後藤「チームとして彼をどう使うか、だね」


























