■「批判は結果で黙らせる」大逆風を切り裂く劇的V弾

 後半はフィジカルチャージを強めたウルグアイが猛攻に出るが、森保監督は選手交代で流れを引き戻す。一進一退の攻防が続き、引き分けの気配も漂い始めた後半アディショナルタイム(90+1分)。ここで大仕事をやってのけたのが、途中出場の塩貝健人だった。

 南米との数奇な縁に導かれるように、ウルグアイのゴールネットを揺らす劇的な勝ち越し決勝弾。その直後、塩貝は歓喜を爆発させるよりも先に、カメラやスタンドに向けて「人さし指を口元に当てる(シー、黙れ)ポーズ」を力強く披露した。 

  試合後、塩貝はその真意を堂々と明かした。「2部でプレーしていることや、W杯でのことに対して色々なメッセージが届き、すごく悔しい思いをしていた。あの1点で黙らせる……というような意味があった」さらに「結果が出ないと批判されるスタイルなのは分かっているが、トップに行くにはつきもの。このスタイルを変えるつもりはない」と言い切った。

 家族への影響に心を痛めながらも、批判をエネルギーに変え、有言実行で外野を黙らせる。その強靭なメンタリティに、今では多くのファンから称賛と共感の声が寄せられている。

■異端児が切り拓く新たなる章

 劇的弾の興奮冷めやらぬ90+6分には、上田綺世がカウンターから伊東純也のパスを受け、相手と接触しながらも執念のダメ押しゴールをねじ込んだ。

 大炎上、バッシング、そして結果による見事な反証。塩貝健人というブレない異端児の存在が、第3次森保ジャパンの美しいリスタートに、この上なくドラマチックな熱狂をもたらした。


■試合結果

日本代表 3-1 ウルグアイ代表

■得点者

11分 松木玖生(日本)
42分 マクシミリアーノ・アラウホ(ウルグアイ)
90+1分 塩貝健人(日本)
90+6分 上田綺世(日本)

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