“新生”サッカー日本代表は大丈夫か(3)アジアで勝てない森保と勝てる大岩!トルシエと「ソーマ!」と叫んだ夜、28歳遅咲きFW他…国内組の逆襲に期待の画像
現在アジア大会を戦っているU-21日本代表。彼ら「若き才能」からのA代表選出も、アジアカップでは期待したい。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表のメンバーが発表された。ワールドカップを終え、「新生」日本代表となるはずだが、実際にはそうなってはいない。連覇を逃し続けたアジアの舞台で、本当に指揮を執るべきは誰なのか? そして、停滞気味のラージグループの中で、虎視眈々と牙を研ぐ国内組の底力とは。サッカージャーナリスト後藤健生が、希望の光となる「Jリーグからの刺客たち」へ熱いエールを送る。【第3回/全3回】

■残酷な実績の差。「アジアで勝てない森保」と「アジアを制する大岩」

 残念ながら、森保一監督は過去2度アジアカップに挑戦して、2度とも優勝を逃がしている。

 2019年大会では準決勝でイランに完勝して決勝進出に成功したが、決勝戦では集中を欠いた戦いぶりでカタールに完敗。そして、前回大会は準々決勝敗退に終わっている。

 それに対して、大岩剛監督はU-23アジアカップ連覇という実績を持っている。

 特に21歳以下のチームで出場した2026年大会での優勝は高く評価していい。

 日本はU-23アジアカップに過去2回優勝していたのだが、いずれもオリンピック出場権がかかった2016年と2024年の大会で、日本もU-23代表で出場した大会だった。同じくU-23代表が出場した2020年大会は、日本はすでに開催国として東京オリンピック出場権を獲得していたために他国とモチベーションの違いがあって、なんとグループステージで敗退している(ちなみに、この大会の指揮を執ったのは森保監督だった)。

 森保監督のチームづくりは素晴らしかったが、「アジアの大会で勝つ」という意味では実績がないのだ(優勝したのはE-1選手権のみ)。

 これに対して、大岩監督はU-23アジアカップ連覇に加えて、鹿島アントラーズ監督時代にAFCチャンピオンズリーグでもタイトルを獲得している。「アジアで勝つ」という意味では実績十分なのだ。

 そうした諸々の事情を考えれば、2026年ワールドカップに出場したチームで出場するよりも、ロサンゼルス・オリンピックや次期ワールドカップ出場を目指してモチベーションの高い若手中心のチームでアジアカップに臨むほうが良いのではないかと考えるのだ。

 もしもアジアカップで勝てなかった場合でも、若手中心のチームであれば、それが教訓となり、財産となって残る。大岩監督にとっても、アジアで戦う経験をさらに積むことは、将来のワールドカップ予選のときに役に立つ経験になるだろう。

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