■「解任の2文字がチラついた」壮絶な過去

 対談の終盤、「思い通りにいかない逆境とどう向き合うか?」という問いに対し、森保監督はこれまで胸に秘めていた壮絶な苦悩を吐露した。

「試合に勝てない状況が続くと、監督の頭には『解任』の2文字がチラつきます」

 2022年カタールW杯のアジア最終予選。初戦、そして3戦目と黒星を喫し、後がない状況で迎えた4試合目のオーストラリア戦。

「ここで引き分け以下なら解任と報じられていた」と苦笑交じりに振り返る。それでも「目の前の試合で結果を出すことしか考えていなかった。それくらい夢中になってチャレンジすることが大切」と、極限のプレッシャーを跳ね除けた“森保メソッド”を明かし、会場を大きく沸かせた。

■ 日本歴代2位の男と女子バレー元主将が運んだサプライズケーキ

 イベントの最後には、8月23日に58歳の誕生日を迎えたばかりの森保監督へ向けたサプライズ演出が行われた。サッカーピッチの芝生を模したグリーンを基調とした特製バースデーケーキをステージへ運び入れたのは、元バレーボール女子日本代表でキャプテンを務めた荒木絵里香さんと、森保監督と同じ『UDN SPORTS』に所属する陸上100メートル日本代表のサニブラウン・アブデルハキーム選手だ。

 サニブラウン選手といえば、2024年のパリオリンピック準決勝で自己ベストとなる9秒96を叩き出したトップスプリンター。現日本記録保持者の山縣亮太選手(9秒95)にわずか「0.01秒差」に迫る、正真正銘の「日本歴代2位の男」である。シニアの世界選手権100mでも日本人初の2大会連続決勝進出を果たすなど、大舞台で歴史を塗り替え続けている。 

 そんな日本スポーツ界を代表するトップアスリートたちからの豪華な祝福に対し、森保監督は満面の笑顔でケーキを受け取ると、「素晴らしい人生を送らせていただいております。祝っていただきありがとうございます」と深く感謝の言葉を述べていた。
 

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