■FIFA唯一のポジティブ改革(?)を先取りする「戦術眼」
クイックスタートといえば、今シーズンからスローインやゴールキックの際には、いわゆる5秒ルールが適用されている。
2026年のワールドカップで導入された新ルールだ。昨年から適用されているGKのボール保持の制限(8秒ルール)とともに、ボールが止まっている時間を少なくし、アクチュアル・プレーイングタイムを長くしようという試みである。
2026年のワールドカップでは、ジャンニ・インファンティーノ会長のFIFAがさまざまな新しい試みを行って、そのほとんどがサッカーを愛する人たちのひんしゅくを買ったのだが、そんな中で5秒ルールだけが、唯一ポジティブな改革だったような気がする。
将来はCKの際にも秒数制限が設けられるかもしれないし、いずれにしても今後もこうした試合の流れを止めないためのルール改正は続くはず。そういう意味でクイックスタートは時代を先取りした行為だとも言える。
また、持久力に優れ、クイックネスを武器とすべき日本チームにとっては、クイックスタートを徹底して相手チームに休む時間を与えずに連続して攻め立てることは国際試合での大きな武器になるに違いない。従って、日本サッカー界全体としてクイックスタートへの意識は高めていく必要がある。
そうした意味で、リカルド・ロドリゲス監督がクイックスタートを徹底させていることは大きく評価すべきだ。































