■大自然と闘う美学? 決勝会場に見るマッチョな国民性
それから32年の年月が経過して、アメリカのスタジアム事情も大きく変わったようだ。
アメリカでもコパ・アメリカやFIFAクラブ・ワールドカップなど、大規模なサッカーの大会が開かれるようになり、アメリカンフットボール用のスタジアムは、最初からサッカー大会の誘致を考えて設計されるようになっている。
そして、地球温暖化のために夏場に屋外競技を行うことが難しくなる中、暑さの厳しい南部のスタジアムは屋根付きの密閉空間となり、冷房装置によってプレーに適した気温に調整することができるようになった。
2026年大会の決勝戦の会場となるニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム(メットライフ・スタジアム)やボストン・スタジアム(ジレット・スタジアム)は1994年大会で使用されたスタジアムを取壊し、そのそばに新築された新しいスタジアムだ(完成はそれぞれ2010年、2002年)。
だが、どちらにもやはり屋根は取り付けられていない。なぜなんだろう?
アメリカ人たちにとっては「冬の極寒の中、屋外でフットボールを観戦する」というのが楽しみであり、また美学なのかもしれない。大きいことを良しとし、マッチョさを大事にするアメリカ人男性たち……。スタジアムの構造からは、そうした国民性のようなものが垣間見えてくるようである。




























