【W杯】W杯決勝の会場も屋根なし!スタジアムの構造に見える「マッチョな国民性」【総工費8000億円!米スタジアム事情に映るスポーツ大国のリアル】(3)の画像
昨夏は、レアル・マドリードなど世界のビッグクラブが参加するクラブ・ワールドカップを開催したアメリカ。撮影/原悦生(Sony α1使用)

 現在、熱戦が繰り広げられている北中米ワールドカップ。共同開催国の一つであるアメリカは、言わずと知れた世界屈指のスポーツ大国だ。「スタジアムを見るだけでも、その国のスポーツ文化がうかがえる」と語るサッカージャーナリストの後藤健生氏。コラム第3回となる今回は、世界のスタジアムの進化と、最新施設でもあえて「屋根」を設けないアメリカ独自の国民性をひも解く。

■極寒・豪雪でも「屋根なし」!? 特異なスタジアム事情

 ニューヨーク(実際はニュージャージー州)のジャイアンツ・スタジアムなどは近代的な建築だった。

 MLBのニューヨーク・ジャイアンツの本拠地で、北米サッカーリーグ(NASL)時代にはペレなどがいたニューヨーク・コスモスが使っていたスタジアムだ。

 アメリカンフットボール専用だったので、ピッチがワールドカップの規定通りの幅でなかったことは措いておいても、ここにも屋根は存在しなかった。

 あるいはボストン会場のフォックスボロ・スタジアムにも屋根はなかった。

 ニューヨークやボストンのあるアメリカ北東部はもともとはそれほど暑いところではない。だが、冬場には氷点下に下がることも珍しくない寒い地方である。また、降水量も多い。そして、アメリカンフットボールと言うスポーツは秋から冬がシーズン。最終決戦であるスーパーボウルは1月の最終週に行われる。

 この時期、アメリカンフットボールの試合は極寒の中、雪が降りしきる中で行われることもある。屋根のないスタンドには満員の観客が入り、湯気が上がっているような映像を見ることもある。

 1994年ワールドカップで使用されたスタジアムのうち、デトロイト郊外ポンティアックにあったシルバードームは、その名の通りドーム型スタジアムだった。

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