サッカー日本代表はワールドカップ初戦を戦い、オランダと2-2で引き分けた。前回大会ではスペインとドイツを破ったが、今回のチームはさらに力をつけた「史上最強」の日本代表だと言われる。その評価は正しいのか。サッカージャーナリスト後藤健生が、オランダ戦を通じて検証する。
■慎重に戦った前半
さらに、日本はオランダのゲームメークを担当するフレンキー・デヨングのケアも入念に行っていた。
デヨングがポジションを下げている間は上田綺世が背中でデヨングをけん制。そして、デヨングが高い位置を取る場合にはボランチの2人、とくに佐野海舟がチェックに入るというのが日本の守り方だった。
ただ、慎重だったのは日本代表の森保一監督だけでなく、オランダ代表のロナルド・クーマン監督も同じだった。デヨングは、ほとんど中盤の深いところでプレーを続けた。そこで、上田は守備にかなり神経を使わざるをえなくなった。
オランダにとって、デンゼル・ドゥンフリースの攻撃参加も大きな武器だったはずだが、こちらのサイドでも中村敬斗とドゥンフリースのけん制が続き、ドゥンフリースが積極的に攻撃参加を始めるのはかなり時間が経過してからのことだった。
こうして、両チームとも慎重な姿勢で戦ったおかげで決定機はあまり生まれなかった。オランダは開始直後のマレンのシュートと、CKからのヘディングシュート。日本は終盤にDF渡辺剛の攻撃参加からのクロスを中村が狙ったシュート。そして、鎌田大地からの正確なスルーパスに合わせた上田のシュートがあった。












