欧州で活躍する選手が増え、かつてない選手層の厚さを手にした日本代表。さらなる飛躍を遂げるためには、過酷な長距離移動による「主力選手の負傷リスク」という課題に前向きに取り組む必要がある。南野拓実や三笘薫の離脱から得た教訓を活かし、日本サッカー界はこれからどう進化していくべきか。代表招集の工夫や欧州での代表戦開催など、次代のワールドカップで真のベストメンバーをピッチに立たせるための具体的な解決策を、サッカージャーナリスト・後藤健生が日本サッカー協会へ緊急提言!【全3回/第3回】
■クラブで「出場機会を失う」心配は…
こうした移動を何度も繰り返すことが疲労を蓄積させることは想像に難くない。移動した後に観光やデスクワークを行うならともかく、選手たちは移動した後に肉体を極限まで追い込むような運動を強いられるのだから……。
親善試合ならともかく、ワールドカップ予選ともなれば、移動の負担を考慮して招集を見送るようなこともできず、選手たちには最大の出力でプレーすることを迫られる。そして、試合の緊張感も親善試合よりずっと大きくなる。
数年前までは長距離移動の負担が大きくなると、日本代表の選手たちがクラブでの出場機会を失うのではないかという心配が常にあった。だが、そうした懸念は最近は小さくなった。帰国直後から日本人選手がピッチに立つ(立たされる)ケースが増えてきている。
それだけ、日本人選手がヨーロッパのクラブでも戦力として期待されるようになったからであり、それは大変に喜ばしいことだが、選手に対する負担という意味では問題だ。
最終予選が終わってワールドカップ出場が決まった後に、多くの選手が負傷したのだ。移動による負担がその原因の一つと考えることはできるのではないか?



















