■アジアタイトルの代償

 もうひとつの王者にも注意が必要だ。ACL2を制したガンバ大阪である。

 ACLエリートではないとはいえ、れっきとしたアジア大会の王者だ。このタイトル獲得に向け、クラブ全体が並々ならぬ熱意に満ちていた。

 決勝の相手は、バロンドールを数度獲得したクリスティアーノ・ロナウドを擁したアル・ナスルだった。しかも相手のホームであるサウジアラビアでの勝負と、厳しい戦いになることは分かっていた。

 そうした気合いの乗りも手伝ってか、G大阪は1-0で勝利。見事にタイトルを獲得した。

 優勝後はビールかけも行い、まさに勝利の美酒に酔った。それまでの極限までの緊張状態から、ついに解放されたのだ。

そのACL2決勝前後のギャップが、G大阪にとっては問題となる。気持ちの張りを取り戻すことは、簡単な作業ではない。

 また、この決勝が、4月に入ってからの試合間隔の短い11連戦の後、完全アウェイで行われたことを忘れてはいけない。選手たちは、まさに満身創痍。回復は容易なことではない。

 G大阪が6位なのに対して、今節対戦する清水エスパルスは7位ながら勝点1差しか離れていない。実力は拮抗しており、状態の差を考えれば、軍配は清水に上がる。

 後編では、賞金1億5000万円の懸かった西地区首位争いなどを展望する。

(2)へ続く
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