■開催国が独自に表記

 第二次世界大戦が終わって初めて開催されたFIFAの1946年総会(ルクセンブルク)において、ワールドカップの大会名称に「ジュール・リメ杯」というサブタイトルをつけることを全会一致で決議した。リメのFIFA会長25周年を記念してのものだったが、その結果として、「カップ」を2個重ねるのは見苦しいと、1928年の決定は覆され、大会名称は正式に「ジュール・リメ杯サッカー世界選手権」となったのである。

 ただ、「ジュール・リメ杯」自体は、1970年にブラジルが3回目の優勝を飾り、規定によって永久保持が認められたことで大会から引退、1974年の西ドイツ大会以後は、今日につながる「FIFAワールドカップ(優勝トロフィーの名称である。大会名ではない)」が使用されるようになった。

 それでも「世界選手権」は残った。1974年西ドイツ大会は、ドイツ語で「Fussball-Weltmeisterschaft」と呼ばれ、大会ロゴには「WM74」の文字が並んだ。

「ワールドカップ」が定着するのは、1982年のスペイン大会以後である。「スペイン語圏」5か国目のワールドカップで、初めて正式名称が「Copa del Mundo de Futbol」となったのだ。以後は、開催国の言葉で「ワールドカップ」と表現され、「世界選手権」は消えた。

 ちなみに、日本でも、1950年代には「サッカー世界選手権」として紹介されていた。といっても、日本蹴球協会(現在の公益財団法人日本サッカー協会)の機関誌など、ごく少数にしか読まれないメディアにしか載らなかったが…。

PHOTO GALLERY ■【画像】名称がバラバラ!過去25大会の「ワールドカップポスター」を一挙出し!
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