■世界トップ10入りも視野の「超大国」
このワールドカップの開催権を与えるに際し、FIFAはUSSFに「大会後、1年以内にプロリーグをつくる」と約束させた。スタートは1年遅れたが、「メジャーリーグ・サッカー」が1996年にスタート。適度なスタジアムがなく、難しい時代もあったが、31シーズン目を迎えた現在では30ものチームが所属し、1試合平均2万人を超す観客を集めて完全にアメリカ社会のなかに定着した。
それとともにアメリカ人選手たちの実力も飛躍的に伸び、現在では60~80人もの選手が世界のプロリーグで活躍している。欧州の「5大リーグ」の1部でプレーする選手の数も、2025年の時点で20人を突破している。
イングランドのチェルシーで長く活躍し、現在はイタリアのACミランでプレーするFWクリスチャン・プリシッチは、クロアチア系だがアメリカのペンシルベニア州生まれで、アメリカのサッカー環境のなかで育ち、15歳のときにドイツの名門ボルシア・ドルトムントのユースに加入、17歳でトップチームに昇格して活躍した後、20歳のときにチェルシーに移籍した。
繰り返すが、FIFAランキング16位のアメリカは、今や完全に世界の「サッカー国」の一員となり、32年ぶりに地元に迎えるワールドカップを心待ちにしている。現在の人口3億4500万人。この「超大国」が、今回のワールドカップを新たな「スプリングボード」とし、これから10年間のうちに世界のトップ10に躍り込む可能性は十分ある。












