■イタリアにも凱旋門

 さて、戦争に勝利した将軍や権力者が凱旋門を建設するという習慣は、古代ローマで生まれたものです。古代ギリシャ以来発展してきたアーチの工法を利用した巨大な塔が建造されました。

 エトワールの凱旋門も、計画中のドナルド・トランプの凱旋門も、いずれもデザインは古代ローマのものを踏襲しています。

 古代ローマでは共和政の時期から凱旋門が建設されていましたが、帝政期には皇帝の業績を称える巨大なものが建設されるようになります。現在もローマにはいくつもの凱旋門が残っていますが、最も有名なのが紀元315年に建設されたコンスタンティヌス帝の凱旋門です。

 この凱旋門は円形闘技場「コロッセオ」のすぐそばにあるので、多くの観光客が目にすることになります。

 僕は1990年のイタリア・ワールドカップの時、大会前半はミラノ、後半はローマで過ごしました。そして、ローマではコロッセオのすぐそばの家族経営の小さなホテルに宿泊していたので、パリの時と同じく、約半月、コロッセオやコンスタンティヌス凱旋門を目にしながら暮らしていました。

(2)へ続く
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