後藤健生の「蹴球放浪記」第313回「世界の凱旋門」の巻(1)98年フランス、90年イタリア…熱狂のW杯と歴史的モニュメントの記憶の画像
1986年メキシコ大会で革命記念塔前でのショット。後列右が筆者。その左は若き日のオランダ在住ライター中田徹氏。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生はサッカーを追って世界を巡る。その道中で、各地に共通する建築物を目にしてきた。それが「凱旋門」である。どうして、人は凱旋門に引かれるのか…。

■アメリカに凱旋門?

 アメリカのトランプ政権が首都ワシントンDCに建設するとしている「凱旋門」の設計案を公表して物議を醸しています。建国250周年を記念したもので、リンカーン記念堂からポトマック川を隔てた対岸に建設されるそうです。

 いかにも、成金趣味のトランプ大統領らしい発想としか言いようがありませんね。

 もちろん、この提案に対しては「景観を守れ」という反対の声が高まっています。

 トランプ政権の計画では、有名なフランスの首都パリのエトワール凱旋門(49.54メートル)をはるかに上回る高さ約76メートルの巨大な建造物、世界最大の凱旋門になるそうです。

 このニュースを見て、僕はこれまで世界のあちらこちらで見てきた「凱旋門」のことを思い出しました。

「凱旋門」と言われれば、世界中の多くの人はエトワール凱旋門を思い出すことでしょう。

 僕が初めてパリの凱旋門を見たのは1972年。“人生初の海外旅行”の時でした。

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