■世界各地の海峡
「海峡」というのは、「放浪家」にとってはなかなか魅力的なところです。
まず、景色。海というのは、どこも広々としていて心を豊かにしてくれますが、海峡に立つと「対岸」が見えるので景色に変化が出ます。
しかも、国際的な海峡だと、対岸には異文化が広がっているのです。心躍るではありませんか!
ホルムズ海峡の北のイランはペルシャ人の国。2500年の伝統を誇る大国です。それに対して、海峡の南側はアラブ人の社会。同じイスラム教を信じ、同じアラビア文字の体系を使用していても、2つの国は歴史も文化も言語もすべて違う社会です。
インドネシアのスマトラ島とマレー半島の間のマラッカ海峡も、日本に向かう中東からの石油タンカーが通過する交通の要衝です。
50年近く前のことですが、マレーシアの首都クアラルンプールを訪ねた時にマラッカの街まで観光に行ったことがあります。ポルトガル人やオランダ人、イギリス人などアジアを目指して海洋進出してきた各国が拠点を置いた多文化の街です。
街から海辺に出れば、そこがマラッカ海峡ですが、ホルムズ海峡に比べると幅が広くて、しかも対岸に山がないので、それほど景色が良いところではありませんでした。
ここも、たとえばシンガポールに行くときに、チャンギ国際空港に向けて西側からアプローチしている時に飛行機の窓から海峡が見えることがあります。確かに、いつもおびただしい数の船が集結しています。





















