■サイドハーフが1トップの後方に立つことで

 札幌戦のスタメンで、開幕から6試合連続で先発したのはGK川島永嗣(42歳)、センターバックの山崎、ボランチの金子大毅(27歳)、サイドハーフで主将の角昴志郎(23歳)の4人にとどまる。ケガで戦線離脱中の(あるいは離脱していた)選手がいるための変更もあるが、彼ら4人以外のポジションでは2人以上の選手を起用している。

 システムは4バックとダブルボランチによる4-4-2だが、前線の2人の関係は選手の特徴によって横並びにも縦関係にもある。札幌戦は渡邉りょう(29歳)を最前線中央に置き、グスタボ・シルバが横並びになったり、最前線からやや落ちてプレーしたりすることもあった。

 前半は右の上夷克典(29歳)、左の吉村瑠晟(22歳)が高い位置を取り、サイドハーフを中央へ押し出す場面があった。それによって、渡邉の後方にサイドハーフの角や川合徳孟(19歳)のどちらかが、あるいは二人が同時に立ち、2人または3人が距離感良くプレーする場面が生まれた。

 24分には、前線からプレスをかけて敵陣でボールを引っ掛ける。ボランチの金子がすぐさまゴール前へパスを通すと、渡邉がスルーした背後で金子が受け、ペナルティエリア内へ持ち込んでフィニッシュした。

 39分には中盤左サイドへ落ちた川合が、右サイドから斜めにランニングしてきた角へスルーパスを供給する。オフサイドラインをかいくぐった角がペナルティエリア左へ侵入し、DFをかわして右足を振る。しかし、至近距離からの一撃は相手GKに防がれたのだった。

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