■名古屋は名将と仕切り直し

 鹿島に次いで勝利を予想する声が多いのが、名古屋グランパスである。ポジティブな要素もあるのだが、こちらは疑問符がつく。

 名古屋は今季、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を迎えた。Jリーグのチームを率いること、これで20年連続となる。タイトル獲得はサンフレッチェ広島でのJ2制覇と浦和レッズでのリーグ杯優勝のみだが、チームを成長させる手腕は高く評価されてきた名将だ。

 資金力豊富で、良い素材がそろう名古屋でも、チーム力を高めることだろう。だが、即効性を求めてはいけない。

 ペトロヴィッチ監督は、独特の戦術を用いることでも知られる。そうした部分を伸ばすには、時間が必要とされるものだ。

 また、ペトロヴィッチ監督自身の戦績にも注目したい。過去、新天地で臨んだ初戦は、全3戦のいずれも落としているのだ。

 今回対戦する清水エスパルスとは昨季終了時、勝点1の差しかなかった。清水も吉田孝行新監督を迎えており、勝利をもぎ取る可能性は十分にあるとは言える。

 だが、焦って勝ちを拾いにいかないのもミシャ流だ。ここは名古屋が勝利の予想を裏切ると予想するが、初戦を落としても多くを学び取ればいい。

 後編では、J1からJ2、あるいはその逆と、違うカテゴリーで新シーズンを迎えるチームに注目する。

(2)へ続く
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