■まさかの逆オファー

 最初にコンタクトを取ったのは2010年ワールドカップのオランダ代表監督、ベルト・ファンマルワイクだった。だが彼はすでに引退しており、再びサッカーチームを率いる気はないと返事をしてきた。次に当たったのはルイス・ファンハール(FCバルセロナ、オランダ代表、バイエルン・ミュンヘンマンチェスター・ユナイテッドなどの監督を歴任)だった。だが彼の返事はすげなかった。

「もし私が再び監督を務めるなら、それはワールドカップで優勝が可能なチームしかない」

 そんなときに、なんと、ディック・アドフォカートから電話がかかってきたのだ。

「キュラソーが代表監督を探していると聞いたんだが…。私でよければやるよ」

 マルティナは飛び上がった。

「私は彼にビジョンを語った。すると彼は『ギルバート、もしあの選手たちを獲得できれば、間違いなくワールドカップに出場できるチームになるよ』。私が『あなたの仲間を使ってスポンサーを獲得してもいいか』と聞くと、『もちろんさ』と言ってくれたんだ」(キュラソー・サッカー協会会長、ギルバート・マルティナ)

(4)へ続く
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